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グアムでの新型コロナウイルス感染拡大について

新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的流行)は、太平洋上のこの小さな島にも大きな影響を及ぼしました。グアムで初めて新型コロナウイルス感染者が発見されたのは3月半ば。それから約3か月が過ぎた現在までを説明します。
グアムの人が新型コロナウイルスの脅威を感じ始めたのは、グアムで感染者が発見されるより少し前。本格的な春休みの旅行シーズンとなる3月に入ると日本や韓国からの観光客が激減。タモンから賑わいが消え始めました。観光業不振によるグアム経済への不安と、目に見えないコロナウイルスへの恐怖がグアム全体を覆い始めたのはこの頃でした。
そしてとうとう、一人目の感染者が見つかったのです。
■3月18日
グアム政府がグアム独自のグアムへ入国後の行動制限措置を発表。
この時点ですでに、ウイルス感染検査で陽性反応5件。
■3月19日
グアム準州知事が、3月20日午後0時から3月30日までの間、島民生活の一部を制限する知事命令を発令。
■3月20日午後0時
グアム全域においてロックダウン(都市封鎖)開始。
医療関係機関、薬局、食料品店、ガソリンスタンド、銀行などエッセンシャルビジネス(生活に関わるビジネス)以外のすべてのビジネスが閉鎖。
■3月22日
グアムで初めて新型コロナウイルスによる死亡が確認される。
■3月24日
グアム準州知事が新たな知事命令を発令。
すでに発令されている3月30日までの措置を4月13日まで延長とし、娯楽等を目的とする集会やイベントを禁止。
公園やビーチも4月13日まで閉鎖とする。
グアムメモリアルホスピタルを新型コロナウイルス対応の専属病院に指定。
■3月29日
グアム入国後の行動制限の強化を発表。
3月31日以降、空路、及び海路で入国するすべての者に、政府指定の施設において14日間の検疫隔離措置を実施。
■4月5日
グアム準州知事が新たな知事命令を発令。
4月13日までを期限としていた「公衆衛生緊急事態宣言」を5月5日まで延長。
■4月10日
グアム政府は不要不急の外出抑制を目的とした交通規制を発表。
■4月11日
毎日午前10時から午後10時まで、主要幹線道路の4箇所にチェックポイントを設置し、交通規制を開始。
■4月30日
グアム政府は現在発令されている「公衆衛生緊急事態宣言」を5月30日まで延長することを発表。
同時に、4段階(PCOR1からPCOR4)に分けて経済活動を再開させる「復興ガイドライン」も発表。
■5月10日
「復興ガイドライン」PCOR1からPCOR2へ移行。
ショッピングセンター、小売業、不動産業、自動車販売、美容院などのサロンが再開。
■5月15日
ゴルフコース、屋外テニス、スキューバダイビングなどが営業可能業種に追加。
■5月27日
グアム政府が、7月1日から日本、韓国、台湾からのツーリストを14日間の検疫隔離措置なしで入国できることを発表。
■5月29日
レストランでの店内飲食が再開。
公園やビーチもオープンし、25名を超えなければ集会が可能に。
■6月8日現在
新型コロナウイルス感染者 179名
死亡者 5名
コロナの脅威を感じ始めてから3か月。街は少しずつ再開し、外出する人も増えてきました。しかし、失業者や収入減の人が多く、さまざまな給付金や失業保険が用意されてはいるものの、コロナ以前の生活とはほど遠いものです。特にグアム経済を支えてきた観光業の停滞は、グアム全体に大きな影を落としています。
現在、7月1日から観光客の受け入れを予定していますが、これもグアムや各国の感染状況次第。いつ、この決定が覆されてもおかしくない状況である以上、手放しで喜ぶことはできません。1日でも早く、安全に安心してグアム旅行を楽しんでもらえる日が来ることを願うばかりです。

2020/06/12 グアム Island Time

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