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ハガニア観光スポット
スペイン広場(Plaza de España)②

先週に引き続き、ハガニア観光スポット紹介はスペイン広場(Plaza de España)。
前回はチョコレートハウス(Chocolate House)やスペイン総督邸跡(Site of Governor’s Palace)など、スペイン広場の南側を紹介しましたが、今回は広場の中心に立つキオスコや北側のモニュメントなどを紹介して行きます。
 

前回の記事は こちら をご覧ください。
 

上の写真は前回紹介したスペイン総督邸跡(Site of Governor’s Palace)アソテナ(Azotea)から見た風景。本当に緑豊かな美しい公園です。
今回はまず、中央に見える赤い屋根の建物から紹介していきましょう。
 

キオスコ(Kiosko)と呼ばれるこちらの建物。スペイン語で表記するとquiosco。公園・庭園のあずまやを意味する言葉です。
 

元々はスペイン統治時代に総督邸前に建造されましたが、アメリカ海軍統治となった1900年代初期、アメリカ海兵隊専用の野球場建設のためスペイン広場の脇に移転。1930年スペイン広場を再整備する際に現在の場所に移されましたが、1944年のアメリカ軍によるグアム解放のためのハガニア砲撃により破壊。現在あるキオスコは1980年に復元されたものです。
 

広い公園にある休憩スポットと思われがちですが、スペイン広場は由緒ある歴史スポット。現在もこのキオスコではグアム準州知事の就任式や公式行事が行われています。また、ローカルイベントの際にはミュージシャンがここで歌うことも。
 

中に入り見上げると屋根にはイフィット(Ifit)と呼ばれる木が用いられています。イフィットは非常に堅くて頑丈で、グアムの木として知られています。
 

スペイン広場の他の建物、チョコレートハウスやスペイン総督邸跡でも屋根にはイフィットが使われています。
 

グアムミュージアム側に移動するとこのモニュメントが見えてきます。こちらは太平洋戦争で亡くなった人々のために建てられた慰霊碑。
 

慰霊碑の説明書きには、旧日本軍による真珠湾攻撃の2日後、1941年12月10日の旧日本陸軍によるグアム攻撃、中でもスペイン広場での戦いについて記されています。
スペイ統治時代の歴史遺産が並ぶ中で、日本人にとっては不意打ちを食らったような衝撃がありますが、この場所は当時グアムを治めていたアメリカ海軍の政治の中心地でもあった場所。この戦いで多くの若く未熟なチャモロ兵が亡くなったと記されています。
 

日本とグアムの悲しい歴史を消すことはできませんが、このような場を訪れた際には特に真摯な気持ちで過去の歴史を振り返ってほしいと思います。
 

最後はスペイン広場に大きな日陰をもたらし、目にも美しい景色を作り出すモンキーポッド(Monkey pod)と言う木を紹介します。
 

日立グループの「この木なんの木」といえばわかる人も多いはず。メロディーをつけて歌えばさらに知っている人が増えるはず。あの大きな木がモンキーポッドです。
日立グループのCMはハワイで撮影されていますが、グアムでも至る所でモンキーポッドを見ることができ、もちろんスペイン広場にも。
 

上の写真では残念ながら葉が落ちて期待するような大きな日陰にはなっていませんが、葉が生い茂るモンキーポッドは生命力に溢れる美しく力強い姿をしています。スペイン広場を訪れた際にはぜひモンキーポッドもチェックしてください。
 

2回にわたって紹介したスペイン広場。訪れた際にはただ見るだけでなく、その時代や情景を思い浮かべてみるとさらに有意義な時間となるでしょう。
グアムを代表する観光スポットです。ぜひ足を運んでください。
 

※写真は台風前に撮影したものです。
 

ハガニアの観光スポット案内、ぜひこちらもご覧ください。

・ハガニア観光スポット 自由の女神(Statue of Liberty)

・ハガニア観光スポット ラッテストーンパーク(Latte Stone Park)

・ハガニア観光スポット スペイン広場(Plaza de España)①
 

 

2023/07/07 グアム Island Time

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