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リティディアンの海を通してグアムを知る
チャモロマンスイベント

今年のチャモロマンスの3月は、昨年と比べると実にたくさんのイベントが開催されました。チャモロの人々にとって誇り高いチャモロ文化をさまざまな角度から見て、聞いて、体験できるこの1か月は、チャモロの人だけでなく、彼らとともに暮らす私たち外国人にとってもとても貴重な時間です。
 

チャモロマンスの最終日曜日はリティディアンで行われたイベントに参加してきました。U.S.フィッシュ・アンド・ワイルドライフ・サービス(U.S. Fish and Wildlife Service)、ナショナル・パーク・サービス(National Park Service)などが主催するグアムの自然を教材にしたイベントで、開催場所がグアム野生動物保護区(Guam National Wildlife Refuge)内にあるリティディアンということで今回のテーマは海。古代から用いられてきた網漁やスピアフィッシングの体験、海の生き物のタッチングプールなど楽しい企画がいっぱい用意されていました。
 

タラザ(Talaya)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。グアムに古代から伝わる網漁のことで、周囲に重りのついた円形の網を海面に投げて魚を捕まえる、今日も用いられている漁法です。
 

残念ながら波が高く海で行うことはできませんでしたが、魚に見立てたテニスボールに向けて網を投げるタラザ体験。簡単そうに見えますが、網をきれいな円形に開くには持ち方、投げ方にコツがあるようで、また重りがついているので投げるにも力が必要。子供はもちろん、大人でもなかなか上手にできませんでした。
 

次はスピア(槍)を使ったフィッシング体験。こちらも陸上で的に向かって打ちましたが、挑戦した子供たち、的に当たらないどころかスピアが飛ばない。何度も練習してようやく前に飛ぶようになったものの、水中で魚を捕まえるにはまだまだ修行が必要なようです。
古代社会に生きていたら、食糧を得られずひもじい思いをしていたかも?!
 

ヒトデやナマコのタッチングプールもありました。ヌルヌルしていそうなナマコも実際に触ってみると柔らかくて気持ちいい。ずっとムニムニしていたい感じ。
 

ウミガメの産卵場所としても知られるリティディアンビーチ。グアムで最も美しいビーチとも言われるここから、たくさんの赤ちゃんガメが大海原へと旅立っています。
 

こちらはビーチで捕まえたヤドカリのレース。まったく動かなかったり、途中でUターンしてしまったり、小さな子供たちが盛り上がっていました。
 

最後はこちら、ココバード(Ko’Ko’ bird)。マリアナ諸島の固有種で、絶滅の危機に瀕している貴重な鳥です。
外敵がいないため、地上でのんびり暮らすうちに羽根が退化し、飛べなくなってしまったココバード。第二次世界大戦後、外国から持ち込まれたブラウンツリースネーク(Brown tree snake)という蛇によって急激に数を減らしていきました。現在は保護活動を行われていますが、このようなイベントでしか姿を見る機会がありません。
この2年間はイベントがほとんど開催されず、久しぶりに見たココバード。相変わらずとっても愛らしい姿で、元気に檻の中を歩き回っていました。
 

グアムの海を、また海と共に生きてきた古代の人々を知ることができた今回のイベント、大人も子供と一緒に大いに楽しめました!
 

チャモロマンスの最終日、3月31日にはこの1か月を締めくくるイベントが開催されました。その様子はまた来週。
 
 

2022/04/05 グアム Island Time

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