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美しい自然と古代文化が息づく
リティディアンエリア

昨日はリティディアンのビーチを取り上げましたが、今回は昨日の記事で少し触れたナチュラルセンター(Natural Center)について。
 

「ルート3A」をひたすら走り、行き着くのがこちらのナチュラルセンター。ここでは、リティディアンと呼ばれるこのエリアの自然環境、生息する動植物について学ぶことができます。
 

建物に入ってすぐのエリアは海洋生物の生息地、ビーチ、石灰岩の森など4つのコーナーがあり、それぞれ現在と昔の様子を比較しながら説明されています。
 

例えば海洋生物の生息地(Marine Habitat)のコーナー。かつては色とりどりの美しい海洋生物が暮らした海。
 

現在は乱獲や海洋汚染の影響により、ここに生息する海洋生物の種類や数は減少しています。
 

ジャングルも同様。かつてはグアム、またはマリアナ諸島固有種の鳥で賑やかだったジャングルが、外来種等により絶滅したり急速に数を減らしたり。
海も陸も、ここで暮らす動植物の生態系は大きく変わってしまっています。
 

こちらの機械では絶滅した鳥、また絶滅の危機に瀕している鳥の鳴き声を聞くことができます。筆者がグアムに移住したばかりの頃、自然豊かなグアムの空になぜ鳥が飛んでいないのか不思議に思っていました。かつてはこんなかわいい声がジャングルに溢れていたかと思うと、さみしい気持ちになります。
 

ナチュラルセンターは小さな施設ですが、他にも、海に暮らす魚やジャングルの中に生息する植物の説明があったり、マリアナ海溝の紹介があったり、興味深いものがいっぱい。
 

500年前にはこのエリアに古代チャモロの集落があり、ラッテストーンをはじめ、今だに多くの遺物が発見されることから、自然と共生した古代チャモロの暮らしぶりや文化を紹介するコーナーもたくさんあります。
 

すべて英語の説明なので、理解するには難しいかもしれませんが、展示されているものを見ながら、グアムの自然について何か感じてもらえればと思います。
毎週土曜日はこの一帯を散策するツアーが開催されており、ジャングルの中を歩いたり、古代遺跡を見学することができます。英語を読むのが辛い人には、このツアーで五感で何かを感じてくださいね。
 

この一帯は、グアム政府ではなく、アメリカ連邦政府が管理するグアム国立野生動物保護区(Guam National Wildlife Refuge)。ここに生息する動植物だけでなく、歴史的、文化的にもとても貴重な場所で、厳重に管理されています。ペットの持ち込みはもちろんのこと、海洋生物や植物の持ち帰りも細かく規則が設けられていますのでご注意ください。

Information

施設名:ナチュラルセンター(Natural Center)
営業時間:水〜日曜日7:30AM〜4:00PM
定休日:月・火曜日
 

施設名:グアム国立野生動物保護区(Guam National Wildlife Refuge)
開放時間:水〜日曜日7:30AM〜4:00PM
定休日:月・火曜日
電話番号:(671)355-5096
URL:https://www.fws.gov/refuge/guam
 
 

2022/05/26 グアム Island Time

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