台風マーワー後のタモンの様子
5月24日(水)から25日(木)にかけてグアムを襲った台風マーワー。10日ほど経ったタモンの様子をお届けします。
海沿いの多くのホテルが甚大な被害を受け、6月中旬または下旬まで新規予約受付を中止しています。それにより観光客が少なくなったタモン。代わりに断水・停電となり自宅での生活が困難になったローカルの人たちが営業を続けるホテルに宿泊。ザ・プラザ ショッピングセンター(The Plaza Shopping Center)内に営業を再開したレストランがいくつかあり、ホテル滞在を余儀なくされたローカルの人たちが食を求めて立ち寄っています。
観光客の心を浮き立たせるヤシの木は倒れ、多くの樹々が葉を失い、ショッピングセンターや店の看板も吹き飛び、無残な姿となってしまったタモン。しかし、道に散乱していた樹々や看板などはきれいに片付けられました。
美しい熱帯植物に囲まれていたハイアットリージェンシーグアム(Hyatt Regency Guam)の敷地内では、まだ清掃作業が続いています。
本来であればこの時期、エントランス前のフレームツリーと呼ばれる木が真っ赤な花を咲かせタモンの街を彩るのですが、その木も葉を落としてしまいました。
こちらは夜9時頃のタモン。営業している店舗の灯りがありますが、休業している店も多くいつもと比べるとかなり暗く、人通りもほとんどありません。
また、客室に灯りがともるホテルもありますが、まったく灯りのない真っ暗なホテルもあります。
タモンの一部エリアでは電力が回復していますが、夜になっても街灯がついていない所も多く、中心部を離れると真っ暗なところも。
台風通過から10日ほど経ち、営業を再開する店が少しずつ増えてきています。しかし営業時間を短縮したり、クレジットカードは使えず現金のみの対応であったり、飲食店はテイクアウトのみだったり、さまざまな制限がある中でがんばって営業を続けています。
電力が復旧し、ホテルが新規予約を受け付け本格的に稼働するまでは厳しい状況が続くタモン。本格的な夏の旅行シーズンが始まるまでに少しでもダメージを回復し、安心して観光客を迎えられるよう、ただただ祈るばかりです。