台風マーワー後のわが家の1週間その③
いろいろ苦労はあるものの感謝感謝の1週間
わが家の相方はあるモノを求めて朝5時に家を出て昼12時過ぎに帰宅。しかし、7時間近く並んでもあるモノは入手できず…。
そのあるモノとは車のガソリン。
車がないと仕事にも買い物にも遊びにも行けない車社会のグアムでは、ガソリンは生活必需品。その生活必需品が入手困難となり、島中どこのガソリンスタンドも数百メートルもの長蛇の列。手に入れるのにもはや半日がかり。しかし手に入れられたらラッキーな方で、ようやくガソリンスタンドに辿り着いても売り切れてしまっていたり、ディーゼルしかなかったり。
ラジオでは「〇〇のガソリンスタンドはディーゼルしかないから気を付けて!」なんて情報提供してくれたり、パトカーが青色灯をまわしながらガソリンを積んだ大型トラックをガソリンスタンドまで誘導したり。まさに官民一体となり収拾を図るガソリン騒動。
相方は帰宅して12時間後の夜12時、再び列に並び車中で一夜を過ごして無事ガソリンゲット。
ちなみに電気がないことで多くの店でキャッシュカードが使用できず、現金を求めて銀行のATMにも長蛇の列が出来ていたそうな。
相方がガソリン求めて並ぶ中、筆者は飲料水を求めてウロウロ。
日本のように水道水を飲むことができないグアムでは5ガロン(約16リットル)などの巨大容器に水を買い、飲料、料理に使用するのが一般的。5ガロンの容器4つを車に積み込み5軒の店をまわるがどこも売り切れ。結局近所のスーパーでペットボトルの水を大量買い。5ガロンの容器に水を買えなかったことに加え、貴重なガソリンを無駄に使ってしまったことでちょっと凹む。
しかし、そんなこんなでも家族がケガすることなく、雨風をしのぐことができる家があり、水があり、食料があることに改めて感謝。
暑い日も肌寒いぐらいの雨の日も、最前線で復旧作業、清掃作業にあたってくださっている方々、排気ガスにまみれながら手信号で交通整理にあたってくださっているナショナルガード(グアム州兵)の皆さん、台風一過直後から店を開けてくださった個人商店の方たち、大行列の車を上手にさばき対応に当たってくれたガソリンスタンドの方たち、街の最新情報を提供してくれたラジオ局の方たち。
そしてチェーンソーと何人かの男手を携えてわが家の庭掃除にやってきてくれたファミリーたち、その他たくさんの方たちの助けがあり乗り越えられた巨大台風後の1週間。
まだまだ不自由な日々は続きそうですが、こんなグアムの人たちであれば、チャモロのハファダイスピリットがあれば、どんな困難も乗り越えられる!そんなことを確信した1週間でもありました。
ちなみに一番上の写真は、隣のジャングルがなくなったことでわが家から見られるようになったサンセット。逞しいグアムのことだから数か月経つと再びジャングルに隠れてしまうことでしょう。