ハガニア観光スポット
サンタ・アグエダ砦(Fort Santa Agueda)
今回のハガニア観光スポット紹介はサンタ・アグエダ砦(Fort Santa Agueda)。
ラッテストーンパーク(Latte Stone Park)の横の坂道を上っていった小高い丘の上にある歴史的スポットで、眼下にハガニアの街とアガニア湾を見下ろす、今は美しい公園となっています。
1800年、当時のスペイン総督マニュエル・ムロが築き、妻ドナ・アグエダ・カミーノの名前を付けたと言われるサンタ・アグエダ砦。政治の要所であるハガニアの裏手の丘からの攻撃に備えるためにこの要塞を築き、大砲の砲台を設置しました。
こちらはスペインの大砲。かなり老朽化が進んでいますが、200年以上の時を超え、今なお静かにハガニアの街を見渡しています。
高さは約3メートル。建設には砂や小石が用いられました。
1817年にはロシアの司令官オット・ヴォン・コツブエが、1819年にはフランスの探検家フレーシネーがこの砦についての手記を残しており、1853年当時のマリアナ諸島のガバナー、フェリペ・デ・ラ・コルトもレポートを残しています。しかしその頃、この砦はすでに役割を果たし終えており、19世紀後半には軍用倉庫として使われていたそうです。
1899年、グアムがアメリカ海軍の統治下に置かれるとここは通信拠点となり、1933年には公園に整備されます。しかし、1941年旧日本軍統治時代には再び砲床が据えられました。
スペインによる入植入以前、古代チャモロ社会でも人々が集落を作り活気溢れる村だったと言われるハガニアの地。波乱万丈なグアムの歴史を見下ろしてきたこの場所は、1974年にアメリカ合衆国国家歴史登録財(National Register of Historic Places)に登録されました。
天気のいい日にはリティディアンポイントまで見渡せるという景勝地でもあるサンタ・アグエダ砦。急な坂道が少しきついですが、ハガニア散策の際にはぜひ足を伸ばしてみてください。
写真は2023年5月の台風以前に撮影したものです。
ハガニアの観光スポット案内、ぜひこちらもご覧ください。
・ハガニア観光スポット 自由の女神(Statue of Liberty)
・ハガニア観光スポット ラッテストーンパーク(Latte Stone Park)
・ハガニア観光スポット スペイン広場(Plaza de España)①
・ハガニア観光スポット スペイン広場(Plaza de España)②