今日はグアム解放記念日
リバレーションデー
今日7月21日はグアムの人々にとって大切なグアム解放記念日、英語でリバレーションデー(Liberation Day)と呼ばれる祝日です。
何からの解放かというと、旧日本軍からの解放。
グアムの歴史を語る上で外すことのできない旧日本軍によるグアム統治時代。1941年12月に旧日本軍はハワイの真珠湾を攻撃。その2日後にグアムを占領し、それから2年7か月に渡り統治してきました。その旧日本軍統治から解放されたのが1944年7月21日です。
(2019年のリバレーションパレードの様子)
今年は2年ぶりにリバレーションパレードが開催され、夜にはドローンによるライトショーや花火が夜空を彩ります。また、明日7月22日はイパオビーチパーク (Ypao Beach Park)にフードトラックが集まり、エンターテイメントが催される予定です。
リバレーションデーは解放を喜ぶ華やかで楽しい1日ですが、この解放記念日を祝う関連行事は毎年7月初旬に始まります。ゾニャ(Yona)、メリッソ(Malesso)、アガット(Hågat)、サンタリタ(Sånta Rita)、アサン(Asan)など強制収容所のあった場所、虐殺があった場所、激戦地となった場所で、7月は連日慰霊祭が行われています。
(ガンビーチ大砲)
また、戦後75年を超える今でもグアムの至るところに戦争の爪痕、旧日本軍の戦跡が残されています。その中にはタモンやハガニアなど日本人観光客が数多く訪れる場所も含まれており、戦後の時間の流れを感じずにはいられません。
グアムに住む日本人として、なんだかこの日は居心地の悪い、肩身の狭い思いがしなくもありませんが、温かく日本人を受け入れてくれるチャモロの人々に敬意を払いながら、共にパレードを見学したり、BBQパーティーで盛り上がります。
世界では今、この瞬間にも戦火に追われ、尊い命が失われています。グアムの終戦日とも言われる今日7月21日に、改めて平和の尊さと命の大切さを考えさせられます。1日も早く、世界に平和が訪れますように。