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ドライブ途中の立ち寄りスポット
アサン展望台

今回紹介するのはあまりガイドブックなどに紹介されないのですが、きちんと整備されていてとても眺めが良く、歴史的にも重要な場所として知られるアサン展望台（Asan Bay Overlook）。島を一周する際の幹線道路から内陸部に入って行かなければならないので、あまり観光客には知られていないかもしれません。
 

場所はアデラップにあるグアム政府官邸前の信号を左折。道沿いに坂を登っていくと右側にあります。
 

眺めは最高！この日は少し雲が多かったのですが、正面には一列に並ぶヤシの木が美しいアサンビーチパーク（Asan Beach Park）、少し左には商業港アプラハーバー（Apra Harbor）を見ることができます。
 

観光客にもよく知られているアサンビーチパークは、アメリカ連邦政府が管轄する太平洋戦争国立歴史公園（War in the Pacific National Historical Park）のひとつ。第二次世界大戦時には戦場となり、多くの命が奪われた場所です。その周辺一帯を見渡せる場所として、この展望台は戦時中、とても重要な役割を果たしました。
 

展望台には当時の様子を説明する看板がいくつも設置されています。こちらの看板には旧日本軍中尉の写真も。
 

旧日本軍が統治していたグアムを奪還するため、アメリカ海軍が強行上陸したのはこのアサンビーチ。その様子をこの高台から見ていた旧日本軍は、反撃の総攻撃をここから行ったと言われています。
 

この展望台からもう少し上へ上がると、この戦いで命を落とした人の名が刻まれた記念碑、旧日本軍の統治から解放までを描いたレリーフなどを見ることができます。
 

第二次世界大戦下で行われた世界各地での戦いを、ここからの方角、日付、死者数ととも表しています。日本の硫黄島の戦いや、ヒロシマ、ナガサキへの原爆投下もあります。
 
 

近代的な設備が整い、さまざまなアクティビティが楽しめるグアムですが、観光地を巡ると否が応にもグアムの歴史、中でも日本と深く関わる戦争の歴史に向き合わざる得ない時があります。この展望台もそのひとつですが、そんな時は目を背けることなく、しっかり理解した上で、美しい景色を楽しんでもらえればと思います。
 
 

2022/02/03 グアム Island Time

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