第2回 ランタンフローティングセレモニー
9月10日(土)、『ランタンフローティングセレモニー(Lantern Floating Ceremony)』がガバナージョセフフローレスメモリアルパーク(イパオビーチパーク)で開催されました。この催しは死者の魂を弔い、お供え物を海や川に流すという日本の『灯籠流し』をここグアムでも、という思いからグアム日系人会が主催して昨年から行われている行事です。
誰もが参加できるイベントです。まずはランタンに張られる紙を受け取り、思い思いにメッセージやイラストなどを書き込みます。ほとんどの方が今は亡き家族や友人に向けて、中には愛したペットへの言葉も見られました。また遠く離れた場所に暮らす家族への思いや平和を願うメッセージもありました。
書き上げた紙をボランティアの学生に渡すと、ボートの形をしたランタンに取り付けてくれます。
ランタンは古代のチャモロ人が使った帆船・プロアを模して作られており、今日のために400艘が用意されました。
日本人にとってはグアムは太平洋戦争の激戦地となり多くの方がその犠牲となったという背景もありますが、このセレモニーにはチャモロの方々はもちろん、中国やフィリピン、韓国の団体が宗教や国籍を越えて、故人に思いを馳せるために集まりました。
日没を前にいよいよランタンを海に浮かべます。火をいれてもらい静かに運びます。
海に膝まで浸かりながらランタンをそっと押し出すように穏やかなタモン湾に浮かべると、ゆっくりと沖に向かって流れていきます。
あまり目立たなかったランタンの火も、陽が沈むと徐々に輝きを増していきます。愛する故人を偲び涙を流しながらランタンを見つめる人も。その場を立ち去り難いほど幻想的な雰囲気に包まれた夜でした。
Information
グアム日系人会(GUAM NIKKEI ASSOCIATION)
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