グアムに住んでたら必須のスキル?!
ココナッツ体験イベント
青空に向かってまっすぐに伸びるヤシの木は、南の島を象徴するもののひとつとして、観光客の南国気分を盛り上げてくれます。
グアムに住んでいるとヤシの木のある風景はすっかり見慣れてしまい、残念ながら日々の暮らしの中で気に留めることはほとんどありません。ローカルイベントでヤシの葉編みを体験し、ココナッツキャンディを試食して、久しぶりに生のココナッツに触れるという人も少なくありません。
しかし、ヤシの木に囲まれた暮らしをしていると、自分でココナッツを割ったり、実を削ったりできればとっても便利。個人的にはいつでもおいしいチキンケラグエンが作れるように、わが息子にその技をマスターしてほしいと思っている日々。ちょうどそんな時、このチャモロの技を体験できるイベントがあったので息子たちを連れて行ってみました。
イベントを開催したのはアメリコープ(AmeriCorps)とグアハン サステナブル カルチャー(Guahan Sustainable Culture)という団体。
アメリコープは成熟した地域社会の確立を目指して地域産業の発展の手助けやボランティア活動などを行い、グアハン サステナブル カルチャーはアメリコープとともに、地産地消活動を行う団体です。彼らが管理、運営するハガニア中心にあるコミニティーガーデンが今回のイベント会場。ガーデンには野菜、ハーブ、花などがイキイキと育っています。
では早速、ココナッツ体験スタート。
まずはハスキング(Husking)。茶色い固い皮をむいていきます。先の尖った金属製の棒に突き刺し、テコの要領で皮をむいていきますが、子供の力でなかなか難しい。
スタッフに手伝ってもらい、次は皮の中に収まっていた丸いボールのような実を割っていきます。大きな鉈で叩きながら少しずつヒビを入れていきます。最後に強めに叩くとパカっと割れて、中からココナッツウォーターが出てきます。今では日本でも簡単に店で買うことができますが、これは添加物一切なしの新鮮なココナッツウォーター。慌てて口を開けてこぼれ落ちるウォーターをキャッチ。
次はグラインド(Grind)。カムズ(Kamyu)と呼ばれる削り器を使ってゴリゴリと削っていきます。
カムズの先にはギザギザの刃物が付いており、削るのも力とコツがいるようで初心者には難しい技。
削ったココナッツの実はチキンケラグエンに入れたり、砂糖と一緒にフライパンで火にかければココナッツキャンディの出来上がり。
しかし、今回はここからミルクを絞っていきます。
布巾で削ったココナッツを包み、ギュッと絞ればポタポタと出てきます。こちらも、添加物一切なしの本物のココナッツミルク。ほんのり甘〜い香りがします。
ここまでの一連の作業を子供が一人でできるようになるにはまだまだ練習が必要ですが、グアムに住んでいるととても便利なスキル。ココナッツフレークもミルクも店に行けば簡単に買うことができますが、せっかくヤシの木に囲まれた生活をしているので、ココナッツは自宅のもを使いたいですね。
そういえば以前、チャモロファミリーのパーティー準備の手伝いに行った時のこと。まるで戸棚から醤油を取り出すかのように、庭のココナッツをむき、割り、削り、絞り、前日獲ったロブスターのココナッツミルク煮を作っていたのを思い出しました。
このイベントがあった日に、チャモロマンスイベントとしてフィッシングのイベントにも出かけてきました。子供たちがロブスターを獲ってくる日を楽しみに待ちながら、そのイベントの様子はまた来週。