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スペインのミュージアムで「チャモロ文化展」開催

古代チャモロ社会から近代社会への第一歩を踏み出したのは、ポルトガル出身の冒険家で、世界周航でスペイン艦隊を率いたマゼラン・フェルナンデス(Magellan Ferdinand)がグアムに上陸した1521年3月6日。この日を境にグアムは西洋社会にその名を知られることとなり、その後さまざまな国の統治を経て、今日の近代社会を築いてきました。
 

現在、毎年3月は「チャモロマンス(CHamoru Month)」に制定され、祖先とチャモロ文化への敬意を表す1か月となっています。マゼラン一行が上陸したとされるウマタック村でのイベントをはじめ、グアム各所でさまざまな催しが開催されるのが常ですが、今年はコロナ禍で大きなイベントはなし。マゼラン一行上陸から記念すべき500年の年でしたが、3月は静かに過ぎていきました。
 

が、実はマゼラン一行による世界初となる世界一周航海を記念し、スペイン海軍の船がマゼラン一行が辿った同じ航路を巡る旅に出発。2月26日(金)、タモン沖をそのスペイン海軍の船、フアン・セバスチャン・デ・エルカーノ(Juan Sebastian De Elcano)が姿を現しました。
 

そして現在、スペイン マドリッドでは、ナショナルミュージアム オブ アンソロポロジー(National Museum of Anthropology / Museo Nacional de Antropologia)にて『ビバ・チャモロ(Biba CHamoru)』という、チャモロの歴史と文化を紹介する展示会が開催されています。
 

300年以上もの長い間、グアムを統治したスペイン。その名残は現在もグアム各所で見ることができ、人々が話すチャモロ語もスペイン語から派生した言葉が数多くあります。ここかしこにスペインを感じることができるグアムですが、スペインでもチャモロ文化やグアムの歴史を紹介されるのはうれしいものです。
 

また、グアムの歴史の中で大きな節目となるマゼラン一行上陸500年に、スペインでこのようにチャモロ文化を取り上げてもらえたことも、グアム島民の一人として誇らしく思います。
 

展示会『ビバ・チャモロ』は2022年3月6日(日)まで。500年の年の最後の日まで開催されます。
 
 

来年のチャモロマンスは以前のようにチャモロダンスを鑑賞し、賑やかに過ごせますように。そして願わくはそこにたくさんの観光客の姿もありますように。
 
 

2021/12/02 グアム Island Time

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