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ハガニア観光スポット
スペイン広場(Plaza de España)①

ハガニア観光スポット紹介、今回はスペイン広場(Plaza de España)を案内していきます。
 

大きな木々と緑の芝生が美しいこの広場は名前にあるように、1565年から1898年までの333年続いたスペイン統治時代の歴史遺産が数多く残る場所。政治の中心地として大きな役割を果たし、スペイン統治時代が終わった後、アメリカ海軍時代、旧日本軍時代もさまざまな政治の舞台となってきました。
 

スペイン広場の象徴といえばこの大きな大砲と白い壁。
 

大砲はスペイン統治時代のレプリカですが、近くで見るとなかなかの迫力があります。
 

長く続く白い壁の中央にあるこちらの3つの丸いアーチは「アルマセンのアーチ(Arches of The Almacen)」と呼ばれています。アルマセン(Almacen)とはスペイン語で倉庫を意味し、この奥は武器などの倉庫として利用されていました。
 

中央のアーチの向こうに見えるのはこの噴水。その奥に、武器庫だったと思われる石床が残されています。現在は美しい庭園になっていますが、大砲や武器庫と、スペイン統治時代が国同士の争いの多かった時代であったことを物語っています。
 

噴水を囲むタイルはスペインタイルと呼ばれる華やかで色彩豊かなデザインが特徴。六角形の面ごとにタイルのデザインが異なり、どれもとてもかわいいものばかりです。
 

こちらは有名な「チョコレートハウス(Chocolate House)」。スペイン総督夫人が来客をチョコレートドリンクでもてなしたことからそう名付けられました。
 

チョコレートハウスをはじめ、スペイン広場に立つ白い建物は珊瑚石や石灰岩を漆喰で覆った「マンポステリア(Manposteria)」と呼ばれる、スペイン建築でよく見られる工法を採用。そして天井の梁にはグアムの木として知られる、非常に堅くて頑丈な「イフィット(Ifit)」が使われています。
 

もう1つ有名なのは「スペイン総督邸跡(Site of Governor’s Palace)」。当時はスペイン語で政府の家を意味する「カサ・ゴビエルノ(Casa Gobierno)」と呼ばれていたそうです。
 

1736年に建造され、 1885年当時の総督ドン・エンリケ・ソラーノ(Don Enrique Solano)により拡張。そして、スペイン統治後のアメリカ統治時代にはアメリカ海軍の、旧日本軍統治時代には旧日本軍司令部の本部が置かれるなど常に政治の中心地となっていました。
 

残念ながら第二次世界大戦によりその大部分が破壊され、現在残されているのはほんの一部。スペイン語で屋上を意味する「アソテナ(Azotea)」と呼ばれた上写真の建物のみです。本来なら「アソテナ」の前や右隣に建物があり、2階は住居、1階は守衛長官室、武器倉庫、事務室等に使用されていました。
 

残されている「アソテナ」は屋上と呼ばれていた通り、本来屋根はなかったそうですが、戦後に付けられたようです。
 

こちらはチョコレートハウスの奥にある「ガーデンハウス(Garden Hhouse)」。スペイン統治時代は仕事道具などをしまう物置、アメリカ統治時代には学校の校舎、1954年以降はグアム博物館として利用されてきました。窓はカピス貝で造られ、当時の姿に復元されています。
 

2013年に改修され、真っ白な壁が印象的な美しい観光スポットとなりましたが、10年を経て再びそろそろ改修や大掛かりな清掃をしてほしいところ。
ですが、長いグアムの歴史の中で大きな転換点となったスペイン統治。グアムを訪れた人にはぜひ、その面影が残るスペイン広場に足を運んでもらいたいと思います。
 

※写真は台風前に撮影したものです。
 

その他のハガニアの観光スポット案内はこちらをご覧ください。

・ハガニア観光スポット 自由の女神(Statue of Liberty)

・ハガニア観光スポット ラッテストーンパーク(Latte Stone Park)

 

 

2023/07/05 グアム Island Time

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