グアムミュージアムで日本が海外に誇る
「マンガ」文化を紹介!
親日家の多いグアム。日本旅行から帰ってきたローカルの人から「日本では何を食べてもおいしい!」「こんなカワイイものを見つけた!」「こんな便利なモノを見つけた!」などと日本を楽しんだ声をよく聞きます。
日本が外国に誇るモノはたくさんありますが、中でも特に広く世界で愛されているのが漫画。海外に進出したことで「マンガ」とカタカナで表記されることも多くなりましたね。現在、グアムミュージアムではこの日本が誇るマンガに焦点を当て、日本漫画の歴史を紐解くような『マンガ・北斎・漫画』展が開催されています。
会場には有名な東洲斎写楽の浮世絵。浮世絵といえば江戸時代後期に活躍した葛飾北斎もよく知られています。
葛飾北斎の代表作の1つに「北斎漫画」というものがありますが、これは浮世絵の様式を用いた絵手本(絵の描き方を習うための手本の絵が描かれた絵本)。この企画展では北斎漫画を起点に、現在のマンガまでの歩みを見ていきます。
まず展示されているのは全15編から成る実際の北斎漫画。北斎漫画はコマの連続によって物語が展開するストーリー漫画ではないのですが、人物や動物、植物などあらゆるものが題材となり、コマ表現、吹き出し、登場人物のキャラクター設定、さらに戯画や諷刺画の要素を多分に含んでいることなどが現代のマンガに通ずるものがあります。
展示はパート1〜4に分かれ、そして最後は現代のマンガ家の目を通した北斎の魅力を作品を通して紹介されます。
こちらはパート2.「キャラクターとしての北斎(A Character Named Hokusai)」。1970年代以降、北斎自身が登場人物としてマンガに出てくるようになります。
右は北斎の自画像。そして左は江戸を題材にした漫画を描く紗久楽さわさんによる北斎の肖像画。すごくカッコいいですね。
こちらはパート3.「浮世絵の中の『マンガ』、マンガの中の『浮世絵』(Manga like Ukiyo-e, Ukiyo-e like Manga)」。
浮世絵は江戸時代初期に成立した絵画のジャンルの1つ。人々の日常生活や社会生活の様子を描いたものです。実は残されている数多くの浮世絵の中には現代のマンガに用いられる吹き出しやコマわりなどの表現方法が使われているものも。
現代のマンガに欠かせない臨場感を出すための線の使い方や擬音語、吹き出しなど、浮世絵にも用いられているのはとても興味深いことです。
展示はすべて英語なのですべてを十分理解するのは難しいかもしれませんが、北斎漫画について少し学んでから出かけると楽しめるかもしれません。
興味のある方はぜひお出かけください。11月4日(土)まで開催されています。
Information
店名:グアムミュージアム(Guam Museum)
営業時間:火〜金曜日9:00AM〜4:00PM、土曜日2:00PM〜5:00PM
定休日:日・月曜日
電話番号:(671)989-4455
場所:ハガニア地区スペイン広場近く
URL:https://www.instagram.com/guammuseum/