台風マーワー後のわが家の1週間その②
電気のない生活もなかなか良いもんだ
断水は免れたものの電気のない生活。ジェネレーター(自家発電機)はあるものの壊れて放置したまま。さっさと修理しておけばよかったと後悔しても後の祭り。夜、家の中に灯りがともる家を恨めしく思いながらも、この台風のために新調した強力なものを含め3つの懐中電灯で停電生活スタート。
すでに夏休みに入り、毎晩遅くまでテレビやゲーム三昧だった子供も夜になるとすることがなくおとなしく9時に就寝。筆者も懐中電灯の灯りで本を読んでいたものの、目が疲れて10時には就寝する日々。人間のあるべき健康的な暮らしと思いきや、庭掃除が一段落すると他にすることがなく、朝は9時まで寝ているという…。大の大人がこんなに寝ていていいのか?
食事については冷蔵庫のものが傷むまでに食べ切ってしまおうと、最初の2~3日は朝からステーキ肉を焼き、嫌がる子供に無理やり玉子焼きを食べさせて冷蔵庫の大掃除。
冷蔵庫が完全に空っぽになった週末、スーパーマーケットはまだオープンせず、個人商店でスパムやインスタントラーメンなどを購入。玉ねぎやじゃがいもといった冷蔵不要の野菜と白米でなんとか乗り切り、月曜日には待望のスーパーマーケットがオープン!
しかし、冷蔵庫がないので毎日夕食時間前にお肉1パックのみを買いに行き、毎食食べ切る量だけを作るというめんどくさい食生活。お鍋に残った最後の一口分のご飯を誰が食べるか、じゃんけん大会スタート。毎晩家族でじゃんけんに負けた人が必ず食べ切らなければばらないという、作る方も食べる方も大変な電気なし食生活。
洗濯はもちろん手洗い。乾燥機を使うのが当たり前のグアムの生活。今はどこの家の庭にもひらひらと大量の洗濯物が舞っている状態。
わが家ではこちらの苦労も知らずに平気で服を汚す子供たち。洗濯後は私より握力の強い子供たちに絞ってもらうが、2人してグルグルグルグルとねじりまくるので、Tシャツはなんだか丈が伸びたような。それでもその甲斐あって、青空が広がる天気のいい日は手で絞った洗濯物も夕方にはほぼ乾いてくれるのがうれしい。
快適な暮らしにはどれほど電力が必要かを痛感する日々。しかし、不便なことは数えきれないぐらいあるが、家族全員で家事をこなし、子供たちとの会話が増え、夜になると家族みんなでサイコロやルーレットをまわしてボードゲームをするという暮らしも電気がないからこそ。1週間この生活をしていると、これはこれで悪くはないもんだとも思えてくる。
とはいえ、やっぱり早く復旧してほしい。最前線で復旧作業にあたる人たちにはただただ感謝。
台風マーワー後のわが家の1週間の暮らし、もう少し続く。