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2024年開催のフェストパックに向けて
7年前を振り返る

現在、カハギャラリー(CAHA Gallery)にて、2016年にグアムで開催されたフェストパックの展示会が開催されています。
 

フェストパック(FestPAC, Festival of Pacific Arts)とは1972年に始まった、太平洋上の島々の伝統文化が一堂に会するビッグイベント。4年に一度開催され、第12回となった前回は2016年にグアムで開催。2020年はコロナ禍により中止となり、8年ぶりとなる来年2024年にハワイで開催されることが決まっています。
 

グアムの伝統文化、また芸術の保全・継承を目的に活動するカハ(CAHA, Guam Council on the Arts and Humanities Agency)では来年に向けて準備を進めるとともに、前回の様子を振り返るエキシビションを開催。7年前の興奮が蘇るような、そして来年に向けて期待が高まる内容となっています。
 

ギャラリーに足を踏み入れると迎えてくれるのは2016年フェストパックのモノクロ写真。撮影したのはグアムを代表する写真家で、ピューリッツァー賞(Pulitzer Prize)受賞歴を持つマニー・クリソストモ(Manny Crisostomo)氏です。イベントのオフィシャルフォトグラファーとしてイベント期間2週間で約50,000枚を撮影。その中から厳選された200枚は写真集として出版され、今回の展示会ではその中から約70点が展示されています。
 

その場の熱気、人々の息遣いを感じられる臨場感と躍動感溢れる写真の数々。自分たちのルーツや文化を誇り高く披露する姿は、写真を通してでも感動的です。
 

写真の他、参加した島々の伝統工芸品などの展示もあり、こちらはカヌーのパドル。
太平洋上の島々で暮らす人々にとってボートやカヌーは生活の必需品です。展示されたパドルは島によって形やデザインが異なり、一番下に横たわっているのはイースター島のもの。上にあるのはグアム、ハワイ、パラオのもの。
 

壁に掛かる3つの絵はパプアニューギニアのサンドアート。伝統的なファッションを身に纏った人々の豊かな表情が印象的です。
 

こちらはパラオの女性のダンスコスチューム。チェリウト(Cheriut)と呼ばれるスカートはハイビスカスなどの植物繊維から作られ、色は黄色、オレンジ、黒などがよく用いられるのだとか。明るい黄色はターメリックで染められ、高い身分の女性が身につけるロイヤルカラーだそうです。
 

2016年は上記の30近い島々、またはエリア、国が参加。日本人には耳慣れない小さな小さな島からも参加して、彼らの素晴らしい文化を披露してくれました。来年ハワイでの開催も楽しみです。
 

今回の展示会でも各島のさまざまな文化が紹介されていますので、興味のある人はぜひ立ち寄ってみてください。最終日は2月17日(金)午後4時までです。

Information

施設名:グアム コンシル オン ザ アーツ アンド ヒューマニティー エージェンシー ギャラリー
(CAHA, Guam Council on the Arts and Humanities Agency Gallery)
開館時間:9:00AM〜4:00PM
休館日:土・日曜日、祝日
電話番号:(671)300-1204
場所:ハガニア地区DNAビルディング2階
URL:https://www.guamcaha.org
 

2023/02/03 グアム Island Time

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