ミクロネシアの祝日をグアムで祝う
ミクロネシアン・カルチャー&トラディション・デー
グアムに関心のある人なら耳にしたことがあるかもしれない、ミクロネシア(Micronesia)という言葉。太平洋上の一部のエリアを指し、グアムやサイパンを含むマリアナ諸島、ヤップ、チューク、ポンペイ、コスラエの4つの州から成るミクロネシア連邦、パラオ、マーシャル諸島などがミクロネシア地域に含まれます。
ちなみに上写真はミクロネシア連邦の国旗。4つの白い星は主要4島(ヤップ島、ウェノ島(チューク州)、ポンペイ島、コスラエ島)を表しています。
グアムにはミクロネシア地域出身者が多く住んでいて、中でもミクロネシア連邦の人は数多く、それぞれが島(州)独自の言語や文化を持ちながらグアムで暮らしています。
グアムと深いつながりのあるミクロネシア連邦ですが、毎年3月31日はミクロネシアン・カルチャー&トラディション・デー(Micronesian Culture & Tradition Day)というミクロネシア連邦の祝日。ミクロネシア地域の多様な伝統文化の保全を目的に制定されました。グアムではあまり耳にする機会がありませんが、先日この祝日を祝うイベントが開催されていたので行ってみました。
場所はグアム大学内の駐車場、開催は午後6時から。パラオやマーシャル諸島も参加して、各島のブースには伝統工芸品などが並べられていました。
こちらはマーシャル諸島。葉や樹皮を編んで作ったバスケットや鍋敷き、貝殻を使ったアクセサリーなど、どれも素朴でかわいいものばかり。
他の島のブースではプルメリアなどのトロピカルフラワーでレイを作っていたり、ココナッツリーフで編み物をしていたり。
同じ太平洋上の島だけあってグアムでも見かける光景ですが、近代化が進むグアムに比べてミクロネシア連邦やその他の島々はまだまだ手付かずの自然が残り、暮らしの中に伝統文化が残っています。グアムのショッピングセンターで見かけるミクロネシアの島出身者の中には、葉で編んだバッグを持っている人を見かけることがあります。
グアム大学にも多くのミクロネシアの島出身の学生がおり、彼らが出身島のダンスを披露したり、少し学園祭のようなノリノリのダンスもあり、来場者と共に盛り上がりました。
中には本格的な島伝統の衣装でパフォーマンスをする人も。こちらのカラフルな衣装はヤップ島の伝統衣装です。
ミクロネシア連邦だけでなく私たち日本人も含む、実にさまざまな人種、民族が暮らすグアム。それぞれが互いの文化を認め合い尊重し、共に暮らしていることを実感できたイベントでした。