グアム産の新鮮な野菜を食べよう!
ファームトゥーテーブル
日本で「地産地消」という言葉が世に出回ったのはもう20年以上も前のこと。それから遅れること十数年、この10年ほどでグアムの食卓にグアム産の野菜が随分多く登場するようになりました。スーパーマーケットには「LOCAL」と書かれたグアム産の野菜や果物が並ぶコーナーが登場し、朝市では採れたての新鮮野菜を求めて多くの人で賑わい、レストランでは積極的にグアム産の食材が使われるようになり、さらにここ数年でグアムの人々の健康に対する意識も随分と変化し、今やグアム産の野菜、果物は大人気です。
しかし、現在のように農作物を市場に流通させるシステムが確立されていなかった頃は、せっかく収穫しても廃棄してしまうことが多かったよう。そんな状況にいち早く着目し、設立されたのが「ファーム トゥー テーブル グアム(Farm to Table Guam)」です。
「ファーム トゥー テーブル グアム」は農業の拡大と多様化、、マーケットの確立とグアム経済への貢献を目的に2013年に設立したNPO団体。以降、さまざまな調査の元、プログラムを展開。農業の活性化だけでなく人々の意識さえも変えてしまう、まさにグアムの地産地消活動のパイオニア的存在です。
こちらは週2回、ハガニアとマンギラオで開催されているグアム産野菜、果物の販売所。この日はトウモロコシ、レタス、レッドオクラ、かぼちゃ、クッキングバナナ、スターフルーツなどが並びます。
野菜や果物だけでなく、新鮮な玉子、グアム産の蜂蜜なども販売。
この販売所はCSA(Community Support Agriculture)というプログラムで定期的に購入している人の受け取り場所にもなっており、何人もの人が野菜や果物が入った大きな箱を抱えて帰って行きました。
現在は、家庭で野菜を育てたい人たちを指導したり、子供たちにグアム産の植物を紹介するなどのワークショップも開催しています。
未だ多くの食材を輸入に頼るグアムですが、自分たちの地域で育つ食材について知り、関心を持ち、買ってまたは育てて食べてみる、そんな人が確実に増えてきています。
地産地消をグアムでは「EAT LOCAL」と言うことが多いようですが、この言葉を使い始めたのは「ファーム トゥー テーブル グアム」設立初期からプログラムに参加し活動を共にしてきた人気レストラン「ピカズ・カフェ(Pika’s Cafe)」。新鮮な食材が揃えば、料理するのも食べるのも楽しくなります。
コロナ禍の社会状況も手伝って「EAT LOCAL」はますます広がっています。グアムの人はおいしいものを食べるのが本当に大好きですから!