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チャモロ料理を徹底解説!
チャモロ料理って何?

アイランドタイムvol.42がいよいよ10月1日より配布開始!
 


 

今回、表紙を飾るのはチャモロ料理レストラン、メスクラ チャモロ・フュージョン・ビストロ( Meskla Chamoru Fusion Bistro)のオーナーシェフであるピーター・デュエナス(Peter Duenas)氏。
 

そして内容もグアムのグルメに関する内容が満載です!
 

家庭に伝わる「おふくろの味」を基にフードビジネスを立ち上げたビジネスマンのストーリーや、グアムの伝統食であるチャモロ料理の紹介など、旅行でグアムを訪れる皆さんにとっても興味深い内容となっています。
 

ぜひホテルロビーや各ショッピングセンターなどで手にとってくださいね!
 
 
 

さてここでは雑誌の中で取り上げているチャモロ料理について、さらに深く掘り下げてご紹介したいと思います。
 

チャモロ料理って何?

 

グアムリピーターの方はすでにご存知かもしれませんが、グアムビギナーの中には「そもそもチャモロ料理って何?」と思われている方もいるでしょう。
 

チャモロ(Chamorro)とはグアム島や、サイパン島、ロタ島などを含む北マリアナ諸島の原住民のこと。彼らが話すオリジナルの言語のことをチャモロ語といい、彼らが古くから食べていた料理をチャモロ料理と言います。
 

現在、食べているチャモロ料理は、まだ漁や狩猟で暮らしを営んでいた古代のものと、16世紀のスペイン統治以降の西洋文化が流入した後のものが混ざり合っていますが、ほとんどが16世紀以降に誕生した料理です。
 


 

フィエスタと呼ばれる各村で開催されるカトリックのイベントや各家庭で催すパーティーにはさまざまなチャモロ料理が並びますが、メインディッシュの豚の丸焼きも、チャモロ料理の代表のように言われるバーベキューも、16世紀以降のお料理。古代のグアムには豚も牛もいなかったと言われています。
 
 
 

観光客におすすめのチャモロ料理は?

 


 

観光客におすすめはなんといってもフィエスタプレート(Fiesta Plate)。グアムを代表する料理が一皿にのり、一度にさまざまな料理を味わえるようになっています。レストランによって料理の内容は異なりますが、レッドライスとバーベキューは必須アイテム。それにケラグエン、パンシット、シュリンプパテなどがのっている場合もあります。
 


 

BBQのお肉は大きく分けて3種類。大きな骨の周りについた肉にかぶりつくポークスペアリブ、焼肉屋さんではカルビと呼ばれるビーフショートリブ、そしてチキンです。
 

「ローカルスタイルのBBQ」などとよく言われますが、焼く前にじっくり下味をつけるのがグアム流。スーパーに行くと焼いた後につけるソースと共にマリネ用ソースも並んでいます。しかしグアムではマリネソースは家庭の味。作り手によって材料は異なりますが、ベースとなるのは醤油と酢です。
 


 

ケラグエン(Kelaguen)は日本人にも人気の代表的なチャモロ料理。牛肉、鶏肉、海老などをレモン汁やココナッツ、唐辛子などで和えたもので、さっぱりとした味わいです。狩猟解禁シーズンになると鹿のケラグエンが登場することもあります。また白身魚や蛸で作ることも。
 

添えてあるのはトルティーヤ、チャモロ語ではティティーザス(Titiyas)。これにケラグエンをのせて一緒にいただきます。メインディッシュ前の前菜にいかがですか?
 


 

鶏肉のスープ、チャモロ語でカドゥン・マノック(Kadun Manok)はチャモロの人が大好きな料理の1つ。豪快なバーベキューのイメージが強いチャモロ料理ですが、その考えを改めてしまうほど優しい味わいです。具材やスープを少し楽しんだ後は、スープにご飯を投入するのがグアム流。
 


 

海老をココナッツミルクで煮込んだスープ、カドゥン・ウハング(Kadun Uhang)など、南国らしくココナッツミルクを使った料理もたくさんあり、パーティーなど特別な時だけでなく、家庭料理としてもよく食卓に登場します。
 

ココナッツミルクはスイーツだけでなく料理にもよく使われ、まろやかな味わいと南国の香りに食欲がそそられます。
 


 

こちらはチキンのピリ辛スープ、カドゥン・ピカ(Kadun Pika)。作り手によってはココナッツミルクを使用する場合もあるそうですが、スパイシーな味わいについご飯も一緒に進んでしまいます。
 
 
 

チャモロ料理を作ってみよう

 

このようにチャモロ料理のおいしさのバラエティーは豊富。しかし意外と作るのは簡単で、使われている調味料も身近にあるものばかりです。
 

BBQのマリネソースは先ほどご紹介したように醤油と酢が基本。あとはお好みで野菜やフルーツを擦って入れたり、ビールを入れる家庭もあるよう。
 


 

こちらビステーキ(Bisteak)も、一見濃い味付けのように見えますが、材料は牛肉、醤油、酢、ニンニク、玉ねぎ、アチョーテだけ。あとはお好みで彩りにグリーンの野菜を使います。
 

醤油と酢が基本なので、あっさりとした味わいでご飯とも相性抜群!アチョーテパウダーはグアムのスーパーで簡単に手に入りますので、ぜひ帰国後作ってみては。
 


 

ティナタク(Tinaktak)はココナッツミルクを使った人気メニュー。味付けの基本はココナッツミルクとレモン汁、ニンニク、そして塩、胡椒。具材には牛肉のミンチの他、玉ねぎ、なす、プチトマト、グリーンビーンズ(日本ならインゲンなど)といった野菜がたっぷり入ったお料理です。
 

今は日本でも手軽にココナッツミルク缶が手に入るので、こちらも日本でも挑戦しやすいチャモロ料理です。
 
 
 

グアムはアメリカの一部ということで、つい豪華なバーベキューやステーキ、ハンバーガーを連想しがちですが、実は古くから伝わるチャモロ料理はシンプルな調味料と食材を用いたとっても素朴なお料理。
 

醤油を使うことでご飯との相性も良く、日本人の口にもよく合います。グアム滞在中、ぜひ一度はチャモロ料理に挑戦してみてくださいね。
 

10月1日配布開始のアイランドタイムvol.42ではチャモロ料理を食べることができるレストランを紹介しています。
 

2017/09/25 グアム Island Time

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